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第二回目のゲストは、俳優、ナレーターとしてもご活躍の下條アトムさん。
いつも2〜3時間お茶をしながらお話をする茶飲み友達になってしまった(!)というお二人ですが、なってしまった、とはどういうことなのか?一体いつも何を話しているのでしょうか。その様子を覗いてみました。

増本 僕が演出していた舞台に出ていただいて。コントをやる部分があったんですけど、アトムさんはそこに出ていなかったのに、「どうしても出たい!」って(笑)じゃあ楽日だけ、ってことになって。アトムさんが出るにはどんなシチュエーションが一番いいか、もう出てきただけで「面白い!」ていう風にしようって考えたんですよ。
そしたらすごくウケて。それがアトムさんの中で味わったことのない感覚、お客さんの笑いで地響きがおきる、という現象がおきて、すごい喜んでくれたんですよね。

下條 僕もだまされて、あの笑いの地響きが起きたときに、僕でみんなが笑ってくれてるって思ってたんだよね。それがとんでもない、そういう風に計算されてたんですよ。ほらさっき「誰が出ても笑えるように」みたいなこと言ってたじゃない。

増本 誰が出てもってことじゃないですよ(笑)アトムさんが出たら、ですよ。

下條 いやいや、そこまで俺はきちっと計算してるんだって言いたいんだよ。あそこは犬が出たって猫が出たって俺が演出すればウケるってことなんだよ。

増本 違いますよー(笑)

下條 ホント演出家や本を書く人っていうのは、うまいこと言ってだます作業なんですよ。僕らみたいな演じる側は表立ってだますんだけど、作家や演出家っていうのはもっと裏でね、きたなーく、狡く、だますのが仕事だから。
まあ、結果笑えるんだからいいんだけど。いいんだけどね。人の感情を手玉にとってね、だますわけだよ。
その演出に、僕は増本くんのことをいいなって思ったんだけどね。

増本 演出、じゃないですね。あの時は、ツッコミがよかったんですね。
まあ、つまり僕なんですけど。

下條 ウケたりすると乗っかろうとするこの意地汚さ?役者のね。出てしまうんだよ。笑いがあったから自分の演技がよかったんじゃないかって思ってしまうんだよね。笑いって麻薬だよね。ものすごく勘違いするよね。

増本 はいー、僕が言うのもなんですけど、芸人をダメにする要因のひとつですね。

下條 役者っていうのは常に笑いを求める訳じゃないんだけど、そんな僕でも勘違いしてしまうほどのあの地響き。お客さんが手を叩いて、足を床にドンドンやって笑っているあの様子ね、もうすごいや、これ以上なんにもいらないって感じなんだよ。
まあそれがね、増本くんの演出、だましのテクニックだった、ていうことなんだよ。
コントの時に僕はこの人(増本)に竹刀で殴られるだけで、まだやりたかったのに押さえつけられたんだよ。

増本 未だに言われますね。あの時もっとやりたかったのに竹刀で「戻れ!」ってやられたー、って(笑)

●When? : 最初の出会い

増本
出会いはやっぱりその舞台の時なんですけど、その後、二人でちょこちょこ会うようになりまして・・・僕は笑いから入ってて、アトムさんは芝居から入ってるというようにスタートは違うんですけど、自分の好みとか、やりたいことを嗅ぎ分けて、ずーっと選択していくと結構同じものに行き着くんですよ。そんなところから始まったんですよ。

下條
うまい!うまいこと言うねー。
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増本 それで、そんなに喜んでくれるんだったら、そういう面白いの一緒にやりたいですねって。打ち合わせやなんやって一ヶ月に一回のペースで会ってたんですけど、いきなり内容だけ話すのもなあ、ということでお互いの近況報告なんかしてたら、そのうち中身の話もしなくなってしまって、お茶することが楽しい、みたいな感じになってきちゃって。一応「打ち合わせ」ていう名目で会うんですけど。

下條 もう(二人でお茶した店のある)井の頭通り通ると、増本くんの顔が浮かんでくるからねえ。イヤなんだけどね。
あの二人で作った企画、やりたいよね。お茶飲んでたってしょうがないんだからさ、目にみえるもの作りたいよね。あの企画使ってないの?

増本 やっぱりあの企画はアトムさんと二人で作ったものなんで。

下條 使ったら怒っちゃうよね。何、どうしたの?!って。

増本 ただ、誰でも気づくけどやってなかったことなんで、早くしないと誰かやってしまうんじゃないかと思うんですよね。だから内容はここでは言えないんですけど。でもここで発表したら、誰かがやったとしても俺らが先に言ってたみたいになりませんかね。

下條 だめだよ。おいしいものは懐に入れておこうよ。

増本 じゃあ、早く実現しましょうよ。

下條 ん?そうか、俺がやるのか。まあそういうね、面白いものをやりましょうよ、っていうのがずっとあるんだよね。
お客さんを飽きさせない、ちらっと時計をみてしまうような、ものじゃないお芝居を作りたいと思っているんですよ。

増本 いすの背もたれがいらないね。

下條 そう、だからコンサートみたいに立っててもいい、みたいなね。手拍子なんかして。まあ、手拍子してたらうるさいけど。

増本 そういうシーンを作ればいいんですよね、立って手拍子をするような。

下條 あ、また作っちゃうんだ、もうー。

増本 僕と関連したアトムさんて、評判いいんですよ。

下條 そうなの?僕は本当はいいかげんな男なんだけど、あんまりそういう役がこないんだよ。しっかりしてる風に見られていて。

増本 固いイメージがあるんですよね、生真面目な。
ただ僕のアトムさんとの出会いはコントだったので。世間的にはそういうイメージなのに、山口雄大監督とやった、ギャグ映画(地獄甲子園)のナレーションをやってもらったり、初監督した映画(山手線デスゲーム)で、アトムさんに『鉄腕アトム』の役で出てもらう、とか、しましたよね?
僕ぐらいだと思うんですよね、今、下條アトムさんの正しい使い方をわかっているのは。

下條 ちょっと待ってよ、正しい使い方っていうのもなんなんですが。

増本 あのー、なんて言うんですかね、アトムさんはもっとこうなんだ、なんでみんなそういう風にしないんだ、と。まあ、失礼なお願いばっかりしてますけどね。

下條 失礼っていうかさ、イヤなんだけどね。本当に。鉄腕アトムの格好なんてさ、髪を立ててさ、スッポンポンみたいな格好してさ。あれは誰だってイヤだと思うんだけど、なんかさ、残っちゃうんだよね。「あー、あの時のあの格好。」って体に残っちゃうんだよね。なんなんだろうな。

増本 だから今度やられる舞台のだらしない男の役はハマリ役だと思いますよ。 演じやすいですよね?

下條 またそういうこと言って。逆にやりにくいじゃない。

●Whitening?:芸能人は歯が命

下條
毎日1時間家でケアしてますよ。その間体操したり……
24時間コーヒー飲んじゃだめって言われたけど、毎日1時間ケアするから、結局ずっとコーヒー飲めないんだよね。
増本
あ、僕それがイヤで半年に1回1時間だけ。歯医者でケアしてもらえるのにしたんですよ。毎日大変じゃないですか。
下條
あ、なに?それまた自分が上みたいな言い方してない?
増本
また〜そんな言い方するぅ〜全然言ってないですよ〜ただちょっとだけ僕の方が要領いいだけですから。
下條
××××
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下條 今年還暦になったんだけど。スイッチを切り替えていこうと。あと10年かなっと思ってるんだよね。

増本 何がですか?

下條 身体動かせるのが。

増本 いやー、72歳くらいまでは行けるんじゃないですか?

下條 もうー、2年しか変わらないじゃない。ホントこういうところがイヤなんだよね。このへんのギャグがわからないんだよ。ほんとイヤなんだけど。

増本 こんな風にいろんな話をずっとしてしまうんですよね。
ほんまに女子高生みたいにずーっと。これはね、僕はアトムさんだけなんですよ。こんな風にずっとテーマもなく。

下條 いきつくところもない。
僕は最初、会うたびに書いてくれー、とかいろいろ注文してたんだけどね。書かないんだよ。うまいこと言ってね、人をだますテクニックが上手でね。もうだまされてばっかり。

増本 僕がサギ師だったらアトムさんから、何千万も取れますよねきっと。

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本人不在トーク(増本氏にいなくなってもらいました)

増本庄一郎ってどういう人ですか?

基本的にはまじめだと思う。取り組み方が、家族に関しても人に対しても。全然僕にはないアンテナを持っているので。とにかく僕とは全然違うんですよ、もちろん世代も違うし。だから僕は話していて面白いというのもあるし、なのに話のリズムが合うというか、内容は重なっていなくてもリズムが合うんだよね。

だからいつか一緒に企画を、いつか、というか増本くんの言う僕のあと12年の間にやりたいな、と。この企画は僕が発想の親で、増本くんが育ての親みたいなものなので、他の人とはやりたくないな、と思っているプランなんですよね。
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下條アトムさんプロフィール
1946年生まれ。東京都出身。NHK連続テレビ小説『信子とおばあちゃん』でテレビデビュー。以後、テレビ、映画、舞台などに多数出演。自身で舞台などの演出も手掛けている。

舞台『とんでもない女』
4月21日より29日まで
元妻と若い女の間で揺れるだらしない男はハマリ役?
ベニサンピットにて公演。

また30年ぶりにCDを発売
「今、いちばんのありがとう」
眠れない人のための眠り薬としても効果があるそうです。
ぜひお試しください。

お問合せはトム・プロジェクト
http://www.tomproject.com/index.html
TEL 03-5371-1159 まで。

■今回の駅「神谷町」 200703_station.jpg

神谷町駅(かみやちょうえき)東京地下鉄日比谷線。
東京タワーの見える町並みに、昔ながらの古道具、雑貨の店や神社などがある。また地下鉄サリン事件で最も被害が大きかった駅としても有名である。
今回お二人御用達のお店でお茶はできなかったが、二人の会話はとどまることなく続いたのであった。

神谷町で下條アトムさんとお茶しました。

2007年03月20日

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