渋谷で大友康平さんと焼酎飲み比べました(?)
第三回目のゲストは、永遠のロックンローラー、大友康平さんです。
ロック界のカリスマは、とある軍団の中でもやはりカリスマだった?!結束力が固すぎて、他の共演者に疎まれるほどだったという、噂の「ジュウモンジ軍団」についてうかがいました。
そして、今回は飛び入りで、大友さんと同じく増本氏と映画「ラブデス」(5月12日公開)で共演された、七海智哉さんにも対談に参加していただき、初の三者対談でお届けします!

大友 出会いは北村龍平監督の映画「ラブデス」っていう映画のリハーサルで。僕らは船越英一郎さんが組長の組の、僕が若頭でジュウモンジという役だったんだけど。最初の登場シーンで、台本でいうと5、6ページあるシーンだったんだよな?「稽古があります」ってことになって。それが初めてだったんだけど、もういきなりメンチ切ってくるわ大変で。

増本 えええ!?切ってない切ってない!切るわけないですよ!
僕なんかどんだけ大友さんが、来るってことでビビってたか。で、現れた時も…「あの大友康平がここにいるー!」って思って。

七海 しかも僕が先に「大友さんキレると怖いよ〜」っていう情報を増兄(マスニィ:七海さんの増本氏に対しての呼び名)に言ってて。

増本 そう、七海くんとは先に何日か稽古やってて、大友さんてどんな人?って聞くと、「キレたらヤバい」って言ってたから、ほんと他の出演者の人もピリピリしてて。
でも実際、リハが始まると大友さんアドリブでロバート・デニーロの真似とかするし、「あれ?」「大友さん?」「こんな人なの?」って。もしかして仲良くなれるんじゃないかな?って思いました。

大友 あれほどこだわったシーンなのにな、本編ではカットだよね(笑)。
やっぱり僕もドラマや映画に出演したことはあるけど、稽古っていうのが初めてでね。どうやるのかなー?と思っていて、戦々恐々ですよ。音楽の世界ではいっぱしなところはあるけど。芝居の世界になるとやっぱり、ちょっとこっちもビビってますから、ふざけて入るしかないんだよね。

増本 え?あれふざけてたんですか?
で、それを踏まえて。いよいよ撮影初日って時に、いきなり7時間待ちになったんですよね?

大友 朝の11時に入って、少し押していると。「じゃあまた夕方集合してください」ってことで、夕方6時か7時くらいに戻ってきたんだよな?でもまだ押してると。で結局始めたのが夜10時くらいかな〜?

増本 僕ら大友さんに対しては一回の稽古でしか、会ってないじゃないですか。いくらあの時、デニーロやってても、まだちょっとみんなビビってたんですよ。そしたら、その待ってる間に、大友さんずーーーーーっと喋ってるんですよ。それで、あれ???って。僕の思う大友康平像がバラバラバラーって崩れだして・・・その後、じゃあちょっとセッティングしますっていうちょっとした待ち時間にも、楽屋でずーーーーっと喋ってるんですよ。
撮影始まって、深夜2時、3時、ってなると普通みんなテンション落ちてくるのに、大友さんだけが、まだ、ずーーーーーっと喋ってるんですよ。
で、いよいよこの人ホンモノなんじゃないか〜?って思いました。
でも、本当はそうじゃなかったんですよね。ジュウモンジ軍団の頭の役として、みんなのテンションを下げないように引っ張っててくれてたんですね。
まぁ、でもそれは、後からわかった事で、その時はホントに「この人、キ○○イなんじゃないか?」と思ってました(笑)

大友 その時ね。あんまりにもうるさくて、他のシーンの撮影をしてるときに、監督が楽屋のドアをバッと開けて「じゃかあしいっコラー!」て怒鳴りかけたんだけど、うるさいのが僕だってわかったら、「じゃか……」って言いかけて引き返していったんですよ。

増本 まあ、でも、本当に「じゃかあし」かったんですけどね(笑)
いやでもね、あの初日があったからすごい一体感が生まれて。その後の伊豆大島での撮影の時は、撮影が一緒なら休憩も一緒、飯食うのも一緒、風呂はいるのも一緒で。

大友 待ち時間に僕と増兄と七海で話してると、ジュウモンジ軍団の他の三人がすっ飛んでくるんだよ。なんか自分らが仲間はずれにされてるんじゃないかって。
また泊まった旅館の風呂が良かったんだよね。一人入り、二人入り、ってなるとみんな今度は裸ですっ飛んでくるんだよな。

増本 「大友さんが風呂入ったらしい!行けー!」ってね。もうなんか大友さんと一緒にいないと不安になるんですよ。完全にジュウモンジ軍団になりきってましたね!
ある時なんかは、先に大友さんがお風呂から出て、後からみんな出たら服を脱いだカゴの中身がバラバラになってて、上の服が誰かのカゴに入ってて、下の服はまた別の人のカゴに…そして、パンツはどっかまた別の所に…って飛び交ってたんですよ。それで「どこだどこだ」って大騒ぎですよ!
こんな子供みたいな、悪戯する大友さんが、また大好きになりましたよ!
でも、僕らが自分の服捜すのに時間かかってたら、電話がかかってきて「早く飲み屋に来てくれ〜さみしい・・・」って。
「こっちは、アンタのせいで、遅くなっとんねん!」(笑)

●Who? : 6人中4人が芸人て?

増本
ジュウモンジ軍団6人の内、4人が元芸人だったんですよね。それでノリがいいからいつまでも話が終わらなくて。しかもその4人の中に大友さんが入ってるっていうのがビックリでしょ!

大友
ん〜俺の場合、元っていうか、正確に言うと併用(笑)
『コント爆弾』っていう名前でやってたんだよ。そのあとは『青春&康平』っていう名前でハウンドドッグのライブの前説もやったことありますよ。前説の後にハウンドドッグとして歌って。

増本
だから一個の話がずっと尽きないんですよ、俺たち。
挙句には、大友さんが矢沢永吉さんのモノマネをして、僕がアントニオ猪木さんのモノマネをして、夢の共演で、ずっと会話してたときもありましたね〜。
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大友 大島のロケは、2週間くらいかな?毎日ロケ弁食って、夜は飲み屋に行って。そこで「森若」っていう焼酎に出会って、毎日そればっかり飲んでたね。 ある時共演者のKANさんを誘ってジュウモンジ軍団で飲みに行ったんですよ。それでKANさんを歌わせたいからジュウモンジ軍団も全員、先にカラオケ歌って、俺も『ONLY LOVE』を歌って。そしたら、そこの全然商売気のないスナックのママが「あんたねー、この曲この島じゃ結構人気あるんだよ」って。

増本 「それにしてもあんたウマイねー」って。大友さんの事、一切、わかってないんですよ。

七海 昨日も若い子が歌ってったわよって。

大友 いやあれ、最高でしたね。

増本 大友さんの『ONLY LOVE』生で聞きながら、俺らはみんな感動して鳥肌立ってるっていうのに。そこのオバハンは、TV見ながら、タバコをプカ~って吸ってましたからね〜。

●Which? : ではいよいよ!『飲み比べ!』『味比べ!』
どちらがプレミア(値段の高い)焼酎か?
味の違いがわかる男はだれ?

お店の人がチョイスした2種類の焼酎を飲み比べる三人……

増本
わかりました?

大友
たぶん僕の中ではね、プレミアの方が一口飲むとファーっと香りがくるんですよ。

増本
ヒントください!(増本氏、お店の方に質問)

店員さん
そうですね……値段がお安い焼酎の方が若い人に人気ありますね

増本
ああ!じゃぁ俺わかったぞ。じゃあ、せーので指差しましょうか?
「せ〜〜の!」

結果……大友氏、七海氏同じグラス。増本氏のみ違うグラス

増本
だってこれ若い人に人気なんでしょう?これすごく飲み易いから、こっちが値段の安い方だと思うんだけど。

大友
あのね、飲んだ後、ゆっくりと、あとから芳醇さがくるの。
こっち(値段の安い方)は、はじめからツンとくるんだよね。それは熟成してないってことなんだよ。若いやつはガアーッとくるのを求めてるんじゃないかな。

結局…増本氏は飲み易いプレミア焼酎を安モノと判断。
大友氏、七海氏は飲み易くておいしいと思った方をプレミア焼酎と判断。

という訳で…この勝負、増本氏のみが『違いがわからない男』と決定!
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増本 ジュウモンジ軍団は、あまりにも結束力固いから、なんなら他の出演者にちょっと嫌がられてましたよね。

大友 まあ、見方によっては「ラブデス」は半分ジュウモンジ軍団のストーリーになってるかもしれないね。

増本 監督は面白いモノをより求める人だから、俺らも調子に乗って、フンドシ持参する人が居たり、突然泣き芝居入れてみたりと、現場ではどんどんシーンが長くなりましたね…ただ、本編ではほとんどカットされてましたけど。

大友 やっぱりあのー、なんていうのかな……
無駄なシーンが多かったんだろうね(笑)その時は面白いのよ。でも見直すと、うーんこれはToo muchだ、これもToo muchだ。って。

増本 映画の中ではほとんどの出演者と絡んでいくんですよ。ストーリーテラー的な軍団ですよね。とはいえ、僕ら団員は、ほぼ、大友さんが言った事に対して、乗っかって「そうそう、そうそう!」って賛成してるだけですけどね。でも、えらいもんで、その場で決めたみんなでセリフ合わせて言うのも、ほとんど練習もせず一発で合うんですよね・・・

大友 楽しかったよねー。撮影って言うと辛い、苦しいって思うんだけど、こんなに楽しくていいのかと思ったからね。

増本 大友さんはカップラーメンも食べられない時ありましたよね?伊豆大島で昼の撮影終わって「夜のシーンまで、しばらく空き時間になりま〜す」って言われて、カップラーメン開けてお湯をジャーって入れたら、「はい、スタンバイお願いしま〜す!」って。で、その日だけじゃなくて、全く同じ事が三日続きましたよね?「しばらく休憩で〜す!」「お湯をジャー」「はい、スタンバイで〜す!」って。
もうさすがに、これは、大友さんもキレるんじゃないかと思いましたよ……
「いい加減しろー!俺にカップラーメン食べさせろーー!」って。(笑)

大友 本当に大島の撮影の時はね。なんか町内会の若造たちが小旅行に行ったみたいな感じだよな?先輩後輩も含めて仲良しの町内会が。

増本 『僕らの冬休み小旅行!2週間体験記』みたいな、感じでしたよね。

大友 とにかく、山の上の現場が寒かったんだよな。倒れて動いちゃいけないところも手がプルプル震えて。

増本 血のりで濡れてて、更に風に吹かれっぱなしだから、余計に寒いんですよね。そんな中みんなで寒さをしのぎながら、寄り添ってるから、そりゃ団結力も強くなりますよ。

七海 寝る間を惜しんで飲みに行ってましたもんね。睡眠時間2、3時間の時でも、その時間を削ってまでも行こう、みたいな。

増本 「大友さん行くってよー!」「あ、こんな寝る時間無い時もやっぱ行くんだ?」「俺らどうする?」「もちろん行くさー!」って感じになるんですよね。

七海 現場とホテルが車で2分くらいの場所の時があって。ジュウモンジ軍団の一人の江原修さんって人は、共演者の寺島進さんとも仲が良い、というか、僕らはこの映画からの知り合いですけど、寺島さんとはもっと古い付き合いなんだけど……
ジュウモンジ軍団の時だけは、その2分の車移動も「おい修、行くぞ!」っていう寺島さんからの誘いを断ってましたからね。ホテルに帰るだけなのに…寺島さんからしたら後輩に対しての軽い優しさで「修、こっちの車まだ空いてるから乗れるよ」って言っただけなのに。

増本 「すいません、俺こっちなんで」って(笑)ホテルまで2分の距離でも、狭いワゴンに軍団全員、乗っててそこに修さんが乗ってくるんですよ!
寺島さんからしたら「???」……訳がわからないですよね。
「『こっち』ってどういうことだよ?そっちイッパイだから、こっち空いてるって言ってるのに……」って。

大友 まあ、これから映画とかドラマとかいろいろやるにしても、あんなに仲の良い軍団ないでしょうね。
東京に戻ってからの撮影でも、やっぱり撮影が押してて……
クラブ内での撮影で、6人全員ビシッとメイクも決めてバーンと現場に入るんだけど。始まらないから、そのうち弁当が出てきて食って。まぁ、また待ってるとちょっとグッタリしてきて。仮眠を取り出すやつもいるんだけど、それもまた、6人がソファの隅にみんな固まって寝てるんだよね(笑)

増本 もうこうなってくると、『生まれたての仔犬』ですね。僕らは。

大友 で、その後もず〜っと待って。ようやく僕らの撮影が始まるのが、次の日の午前11時くらいですよ。前日の夕方くらいに入って。
シーンは……丸いテーブルに6人座って……「なにっ?!」
って言うだけで「はい、オッケー」「ジュウモンジ軍団の皆さん、今日は終わりで〜す!」って。
えーーー?!何時間待ったよ?俺たち?って(笑)

増本 でも、愛想よく「お疲れさまでした〜〜!」って帰っていく軍団なんですよ。カワイイ、おっさん達でしょ?
本音は……『ジュウモンジ軍団』だけで別の作品作って欲しいくらい。ただその場合、全然アクションとかそういうんじゃなくて、見た目恐い男達の一風変った『こそばゆいコメディ』になると思いますけど。

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本人不在トーク(増本氏にいなくなってもらいました)

増本庄一郎ってどういう人ですか?

大友
頭のいい人でしょうね。お笑いの人っていうか、作家関係もできる人なんで、物を書ける人っていうのはやっぱり多少頭脳明晰でないと。彼は演出もできて、脚本も書けて、自分も出演するっていうタイプの人だと思うんですけど、長い目で見たら、脚本とか演出の方に行った方がいいんじゃないのかなって。そういう感じが僕はしますね。
七海
じゃあ、増本さんが監督したら大友さん出たい感じですか?
大友
まあ、それとこれとは別ですけどね(笑)いや、でも、彼はかなり厳しいと思う。
七海
やっぱこだわりありますよね。
大友
これから出るっていう方向については、まあ、それは本人の判断次第なんだけど、器用貧乏になってほしくないかな。日本のエンターテインメントの中でこれからどういうものが必要なのかっていうのをいろいろ考えてほしいですよね。
七海
僕は増兄とは今回が初めてだったんですけど、最初の稽古の時にずっと増兄が色々と教えてくれてたんですよ。だからずっと先生だと思ってたんで、増本さん、増本さん、って感じだったんですけど。同じジュウモンジ軍団の役者さんだってわかってからは増兄って感じになって。
役者さんて大体、「俺が一番目立ちたい」「自分さえ良ければいい」って人が多い中、江原修さんと増本さんは毎回撮影が終わると「七海くんはどうやったら生きるかな?」とか「こうやったらいいんじゃないか?」とか「じゃぁ明日のシーンは俺達がこういう風に動けば、誰と誰が生きてくるんじゃ……」って、ずっと心配してくれて、そういう優しい部分を持っている人なんですよね。
映画全体のことを考えて動けるのって、本を書いたり、演出をしたりしてるからなのかなと。ちょっと大友さんが言われていた話に戻りますけど、なんでもできちゃう器用貧乏なところ、僕は好きですけどね。

(七海氏がこの話をしている間、突然、大友氏は、テーブルの下に隠れだし、その後、増本氏が戻ってくるのを待っていました。
ありえないくらいバカふざけが……いや、冗談が大好きな、素敵な大友氏でした……)
大友康平さんプロフィール
大友康平さんプロフィール
1956年、宮城県生まれ。1976年にHOUND DOGを結成。
パワフルなステージングで伝える愛や勇気の歌は多くの人々に感動を与えている。不動の名曲「ff(フォルティシモ)」「ONLY LOVE」は最近ではボクサー亀田大毅が試合勝利後に熱唱。格闘家などにも熱狂的なファンが多い、男の中の男である。
七海智哉さんプロフィール
七海智哉さんプロフィール
1974年、群馬県生まれ。
小学校時代からサッカーを始め、高校、大学とサッカー推薦入学。サッカー漬けの学生時代を送る。アウトドアスポーツにも万能で、日産「X-TRAIL」チャレンジレポーターを1年間務める。多数の映画出演の中でも「ラブデス」では、ジュウモンジ軍団の芸人ノリに悪戦苦闘??

■今回の駅「渋谷」 渋谷

渋谷駅(しぶやえき)東京都渋谷区渋谷から道玄坂にかけてある、JR東日本・東京急行電鉄・東京地下鉄・京王電鉄の駅。
今回お世話になったお店「花咲かじいさん」は、ハチ公口を出てすぐの、のんべえ横丁にある上品で落ち着いたお店。
対談終了後も話は尽きず、その後、ジュウモンジ軍団が一人、また一人と集まったらしいとか、プレミア焼酎が2升空になったとか……などという噂については未確認のままである。

渋谷で大友康平さんと焼酎飲み比べました(?)

2007年04月20日

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