
第四回目は初の女性ゲスト、アニメ「ちびまるこちゃん」でおなじみの声優TARAKOさんです。役者「増本庄一郎」を呼び起こしたというTARAKOさんとの出会いと当時のエピソードを伺いました。
増本 ちょうど10年前になると思うんですが、最初は旦那さんの“サムさん”と知り合いで。食事会に呼んでもらった時に、僕の隣に座ったのがTARAKOさんだったんですよね。
TARAKO お会いする前に「こないだ面白いヤツが来ててさ〜」ていう話を聞いていたんですよ。それでその食事会でお会いした時に自分のやっている『WAKU』という演劇集団の舞台に「ぜひ出演してください」ってお願いしたんです。
増本 僕は僕で『インパクト』(増本氏の昔のコンビ名)のトークライブのゲストを探していたので、「その代わり、お笑いのトークライブなんですけど、ゲストで出てくれませんか??」ってお願いしたんですよ。そうしたら「いいよ〜〜(ホワ〜ンとした雰囲気で)」って「その代わり私のお芝居にも出てね〜(これまたホワ〜ンと)」って、あっさりOKもらって。
だから、僕も「(ホワ〜ンと)ありがとうごじゃいましゅ〜〜」って……
でも、ですねー!
こっちはお笑いライブの本番当日に来てもらえばいいのに、TARAKOさんの方はお芝居だったので稽古とかで、1ヶ月くらい拘束されて。「あれぇぇ?」って?「(ホワ〜ンとした言い方で)割に合わにゃいな〜〜?」と思いました(笑)
あ、でも、でも、初対面のその日に。サムさんと家まで送ってもらったのに。更に、ついでに…当時、携帯電話がなかったから…家の留守電に「大変申し訳ないんですけど…“まるこちゃん”の声で…」ってあつかましくもお願いしたら…あっさりOKして頂いて、当時の留守電に「まるこです〜庄ちゃんは、今留守だっよ〜〜!」って入れてもらったんですよ〜!それがあるから、この交換条件は、成立してますね?(笑)
TARAKO で、これが、そのお芝居に出てもらった時の庄ちゃんの評判がすごく良くて、「あの人は誰?」って、いろんな人に聞かれたんですよ。
「『インパクト』っていうお笑いの人で……」って教えてあげたら芝居仲間が『インパクト』のお笑いライブも観に行くようになったりとか。なにより『WAKU』関係で出演していた女優陣の間で一番人気だったんですよ。庄ちゃん。優しいから、すごく。
増本 なんかね〜?「優しいんかな?」
その芝居本番中も。なぜか、劇場に行って、楽屋に入ると、僕の鏡前だけ、化粧道具がバッシー!と整えられてて、衣装にアイロンがピッシーッ!と掛かってましたよね〜「僕は優しいから!」(笑)
TARAKO 最初は、庄ちゃん一人に出ていただいたんですけど、その後、やったお芝居では『インパクト』さん三人で出てもらって。その時も一番人気でしたよ。
増本 まぁ僕、優しいんで……(笑)
というかですね。僕的には、普通に礼儀正しくしてただけなんですけどね?
やっぱり当時、吉本興業に所属してたし、上下関係なんかは、特にちゃんとしてたと思うんで……それを“優しさ”と取るか“礼儀”と取るかは自由なんで(笑)
僕の方こそ、印象としては『WAKU』の皆さんは、なんて人(ゲスト)に対して優しい、親切な人たちなんだろうって思いましたよ……
酔っぱらってない時はね(笑)
「なんて温かい人たちなんだろう……でも、なんて飲むと変わる人達なんだろう……」って(笑)
TARAKO 女6人の団体だったんですよ。飲むときは大体一人一本ボトルを空けていたので……。で、6本以上空くと、みなさん楽しく豹変なさって(笑)
『WAKU』ってそういう意味なんですよ。ウチの旦那が名付けてくれたんですけど、大酒飲みの事を『ザル』って言うじゃないですか。それを超えて編み目なんかいらないくらい飲むから『枠』だけだって。だから『WAKU』っていうんです。
増本 僕は実は、本当はそんなに飲まないんですよ。でもTARAKOさん達は毎日飲まれて、毎日僕もついて行くから。
その頃の僕を知る人は…僕の事すごい飲む奴だと思ってるんですよ。
で、最近会うと「あれ?飲まなくなったんだー?」ってよく言われるんですよ。でも僕飲まなくなったんじゃなくて、元々そんなに飲まないんです。
TARAKO ええ?そうなの?飲んでなかったっけー?
増本 いや、飲めますよ!飲めますけど、自分から「飲みに行こうー!」というタイプではないんです。
TARAKO そうなんだー。庄ちゃんは付き合いがいいから私たちが誘うと必ず「あ、じゃあ行きます」って来てくれてたよね。
増本 そういう場は好きなんですよ。あとやっぱり一緒に芝居を作ってるから、そういう時こそ、「本番に向けて色々と腹を割った話ができるかな〜」って思って。本音というかね?だから、別に「酒〜〜〜サケェェ〜〜〜」って飲みに行ってたわけじゃないんですよね。お芝居の事を考えて行ってたんですよ……
でも、まぁ、そう思って行くと……一切芝居の話しないですね。皆さんは…(笑)
TARAKO いつも記憶がなくなってからダメ出しが始まるんだよねー。
増本 そうそう、めずらしく飲みの場で、芝居についてTARAKOさんがなんか言ってくれたな〜って思って「じゃあ明日の稽古はこうしてみよう!」って思って次の日やると「庄ちゃん、なんでそういう事すんの?」って。「いや、あんたが昨日言うたんやがな!」
TARAKO いえ、私言ってない。だって記憶ないもん!(笑)ってなっちゃうんですよね〜
| ●How to?脚本を描くヒント 増本 結局、自分の中にあるモノからしか書けないから、自分の経験だったり、その経験からふくらむ想像だったりしますね。 TARAKO 私は以外にだんなとの普段の会話からポンポン出てくる時がありますね。だからそれを思い出して書いたりとか。そのトークで今まで結構助けられてます。 あとはマンガを見て好きなシーンの空気感とか、参考にしてます。 増本 あ、でもそれはありますね、映画とか見て、なんて語呂のいいセリフなんだと思ったら、この手法どっかで使えないかな〜とか。 |
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TARAKO でも、庄ちゃんに最初に「芝居に出てください」ってお願いしたのは……舞台に上がっているところも見た事はなかったんですけど。
分かるじゃないですか?!喋った時のその人のリズム感とか。
そういうリズム感の悪い人って板(舞台)に立った時もそうだと思うんで。
増本 それはわかりますよ。すっごく。
僕が主催した芝居でのオーディションの時もそうだったんですけど、オーディションする部屋に入ってきて1分以内で「あ、この人はダメだな〜」とか「ん?コイツはちょっと何かあるぞ?」とかってわかりますからね〜
TARAKO 特にお笑いの方ってリズム感すごいイイから。
増本 リズム感だけっていうのもないですか?
僕、最初に出させて頂いた当時は、『役者』として出演するとは言うても。
や〜〜っぱり当時は現役の芸人でしたから……
どっかで「何かやりたい何かやりたい!!」って思ってしまってて。
最後の楽日、自分のシーンをすっごく長くやっちゃったんですよ。
TARAKO あ、そうだそうだ(笑)
増本 「怒られるんだろうな〜オレ……」と思って恐る恐る楽屋戻ったら、TARAKOさんがスッ〜と近づいてきて、ものすごい僕の顔を見つめてきて。
「あ〜〜あ…来た来た…」って思ってたら……
「庄ちゃん……」
「は、は、はい?」
「……ありがとう」って言われて「エエエエッ?!?」良かったの?って。
TARAKO うれしかったー。結構好きなんだよねそういうの。
もうちょっと早くやってくれても良かったのに。
増本 え〜〜〜〜っ?そうなんですか?今知りましたよ!ソレをもっと早く言ってくださいよ!(笑)
TARAKO センスある人がそういうことするのは大丈夫。安心じゃないですか。
増本 そういえば、その後の『WAKU』の舞台で互いに役者として、共演させて頂いた時。お互いテンションとか、セリフも毎日違いましたよね?
僕が台詞飛ばしたり、TARAKOさんが飛ばしたり……
「TARAKOさん?…自分が演出の時は細かいけど、自分が演じる時は違うんだ?!」と思って。僕もそうなんで分かるんですけど、結構感覚でやられてますよね?
TARAKO 「板に立ったらこっちのもんだよ〜〜!」ってね。
増本 そういところ。僕とタイプ似てるんですかね〜〜?
TARAKO 庄ちゃんも私も何か本番で違うことやったんだけど、私も合わせるし、庄ちゃんも合わせてくれるから。調子に乗っちゃうんだよね!すごくやりやすかったです。
演出をする人を役者として頼むとすごく楽ですね。こっちがやりたい事をわかってくれるので。
1言ったら、10までわかってくれるしね〜
時々、1から10まで言っても、私の言いたい事、まったく理解してもらえない役者さんっているんですよ〜(笑)
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●Which?犬派?猫派?それとも?今までに飼った事があるペット TARAKO 今飼っているのは“ワンちゃん”と“ニャンちゃん”ですね。ずっと犬派だったんだけど、みかんっていう猫を飼ってから、もうかわいくって!「ハマル〜〜!」 最初は“桃司”(ワンちゃんの名前)も焼キモチ焼いてたんだけど、今は“みかん”(ニャンちゃんの名前)には吠えないし、みかんも桃司めがけて顔にバーンって飛び跳ねるんだけど絶対爪は立てないんです。 増本 僕はいろいろ飼いましたよ〜〜!基本的には猫も犬も拾った事あるし・・・、小学校1年の時にワニも飼った事ありますし、“ウズラ”(鳥)でしょ、“インコ”に“熱帯魚”あ、あとピラニアも!飼ってた事あります! |
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TARAKO でもこうして庄ちゃんと知り合わなければ、今までも吉本の何人かの方に出演してもらっているけど、つながりなかったでしょうね。
増本 それは僕もですよ。色んな声優さんや俳優の方々の舞台を手伝わしてもらったり、知り合うきっかけになりました。
僕は元々役者をやりたくて……というか、映画の世界に入りたくて、大阪で高校の時から、劇団とか養成所とか行ってて、その後、いざ東京に来て、この世界に入ったんですけど。
なのになぜか、スタート地点を間違えてしまったというか、流れでお笑いトリオを始めていて……。
最初は「(TARAKOさんが)お笑いライブに出る」「(増本氏が)芝居に出る」っていうたった一回の交換条件から始まりましたけど、お笑いやって丁度10年の節目にTARAKOさんとこうして、出会ってお芝居やらせてもらって『役者・増本庄一郎』を呼び起こしてくれたというか思い出させてくれたのがTARAKOさんとの“出会い”なんで。
だから、今ある“役者・増本庄一郎”の原点は、本当にTARAKOさんだと思ってるんで、すごく感謝してます。
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本人不在トーク(増本氏にいなくなってもらいました) |
増本庄一郎ってどういう人ですか?
「ものすごく野心が強そう」っていうのが、顔に出てたけど。
でも結婚してからは、穏やかな顔になりましたね。 昔はもっと『THE やんちゃ』みたいな、「口から生まれたのかお前は!?」って感じでした。『インパクト』さんの解散もあったりして、自分の中で何か『これで行こう!』っていうものを見つけたというか、すごく良い顔してて、今の方が魅力的ですね。 前は、今の庄ちゃんからは想像できないくらい単的というか、周りを見ずに一直線!みたいなイメージもあったので……。 だから良い顔になっててすごく楽しみ。これから役者としても、作・演出としてもすごく期待しています。 | |
■今回の駅「代々木公園」
代々木公園駅(よよぎこうえんえき)東京地下鉄千代田線。![]()
その名の通り、近隣には代々木公園、代々木競技場などがあり常に体育会系の学生やジョギングをする人達が行き来している。
ドッグランの施設もあり、ワンちゃん愛好家たちの絶好のお散歩スポットである。















