日の出桟橋で入絵加奈子さんと船上デートしました。
3Wトーク第六回目は、女優の入絵加奈子さんをゲストにお招きして、天気はあいにくの雨となりましたが、船上デートを決行!
増本氏が初めて作・演出、主演した舞台「民法732.5条」で夫婦役を演じた、加奈子さん。
ある意味とってもふか〜い仲である彼女を、豪華クルーズデートに誘った本当の理由とは?!

ー船上デートということで、まずはお二人のなれ初めを教えて下さい。

増本 僕が初めて作・演出した舞台に主演して頂いた…

入絵 え、ちがうわよ。ほら、「ビックリマン」が先じゃ…。

増本 あ、そや。初対面は「ビックリマン2000」というアニメで、カナちゃんがダンディーラっていうセクシーな悪役の声をやってて。僕はその番組に「ドライ矢」って役でゲストで出て。その「ドライ矢」ってのは出っ歯で関西弁の役で、「どないや」と「ドライヤー」をかけてたわけです。
入絵:あ、そうだったんだぁ〜(と、感心する)。

(と、ここで「シンフォニー」のキャプテンのマイクアナウンスが入る。「前方に見えてまいりましたのが、レインボーブリッジになります」云々…。 話が終わりそうもないので、霧雨にけむる東京湾の景色を見ながら、2人で談笑をはじめる)

入絵 今度、父親をこの船に乗せてあげようかなぁ。

増本 そやな。でも、あれもいいで、屋形船。

入絵 あ、そうねぇ。

増本 それにしても、(キャプテンの)話し、終わらんな。

入絵 うん。(困った顔で)そうねぇ…(と、間もなくキャプテンがマイクの電源を切る)あ、切ったよ。切ったみたい。

ーこのままキャプテンの話が続いたらどうしようかと(笑)。では、気を取り直してもう一度。

増本 でね、(アニメの収録で)初めて会ったんですけど、アニメのアフレコって、皆が1列に並んで立ってやるんですよ。俺は自分のセリフがくるまで後ろで座って待ってたんだけど、そんとき「うわ、小っちゃッ!」って思いました。「あれ?1人だけ立ってないんや」って思いましたから。
(全員爆笑)
でも、ちっちゃいのに役に対するエネルギーとか凄いなぁって思って見てて。

入絵 私はね、「黒っ!」っていうのが、第一印象で(笑)。

ー2人とも随分、素っ気ない第一印象ですね。

入絵 アハハ。そうね。ただ、当時ってアニメで関西弁のアフレコするのって珍しくて、凄く新鮮に見えたし、キャラクターの面白さを(増本氏が)増長させてるのが凄いなぁって思って見てました。

増本 実は、そのときがアニメで一つのキャラクター頂いてのアフレコは初挑戦で、めっちゃ緊張してて。

入絵 でも全然、そんな風に見えなくて堂々としてたし、楽しんでるように見えたんです。

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ーそのアフレコで互いにピン!ときたとか?

入絵&増本 それはないですねぇ〜(完全否定)。

増本 で、僕が作・演出、主演する舞台をやることになって、小劇場の役者さんやラジオのアナウンサーとか、いろんな方に声をかけたりしてて。それで、僕の相手役をどうしようってなったときに、ミュージカル女優の入絵加奈子さんはどうかと。

入絵 そういえば、それも2000年だったね。

増本 その舞台で、カナちゃんと夫婦役だったんですけど、とはいえ、僕は(舞台の)作り手でもあるわけです。
芝居(ストレートプレイ)とコントを合わせたような…それを、僕らは勝手に『コントプレイ』って呼んでたんですけど…そのコントプレイを演出する人間として、彼女にはこうして欲しいとかっていう希望があったりして。だから、純粋に相手役っていう感覚だけでカナちゃんを選んだんじゃないんですよ〜

入絵 うん、そうだね。

増本 「民法732.5条」〜男の浮気 女の浮気 どっちが罪が重いか〜という芝居だったんですけど、僕のなかではカナちゃんは「ライブセッションみたいなものも絶対、できる」って思ってた。
だから、骨組みだけみたいな台本を渡して「オープニングのところで夫婦のシーンがあるから、そこにアドリブ入れたり何してもいいから、好きにやってみてください」っていったんです。そしたら、この人、本当に好きなようにやって(笑)。10分前後のシーンをなんと、50分もやったんです!

ーいきなり渡されて、それは凄いですね。

入絵 アハハ。そうだったねー。

増本 そのときはもう解散してましたけど、僕はコントの経験もあったので、「カナちゃんはとにかくボケて、ボケて、ボケてくれ。全部、僕が拾うから」とは言ったけど、物まねやったり歌うたったり…どんだけ引き出しあるんやって思いましたね。

入絵 いえいえ(笑)。全部、拾っていただけるからですよ。私はただボケ倒しただけで…。

増本 でもね、それを最終的には8分に(短縮)したんです。「これを8分にしたいので、絶対に残したいものはなんですか?」って聞いたら、なんて言ったと思います?! 寅さんの物まねですよ。

入絵 キャハハハハ〜。そうだったねぇー。自分で相当、気に入ったんでしょうね。たった一言だけだったんですけど。「さくら〜!」って(笑)。でもそのために、寅さんの衣装をその場で一瞬にして着替えたりして。

増本 その一瞬のためだけに、トニーヒロタさんって寅さんの物まねをしてらっしゃる(プロの)方にわざわざ衣装をお借りして。どうしても残せっていうから、この人が。

ー細部までこだわったと。ただ、コントをやるのは、加奈子さんにとってかなりのチャレンジだったのでは?

入絵 そう…ですね。今は若干、そっち系のものも増えてきましたけど、その当時は全くそういった役はなく、どちらかと言えば“お嬢様っぽい”感じだったんです(笑)。だから物凄く新鮮で、物凄く楽しかったですねぇ。

増本 多分、(自分は)基本はSなので相手を切りくずしたいんでしょうね。「お前、ホントはこんな事もするんやろ〜?」って。その辺が演出家的なんかもしれないけど、新しい入絵加奈子を出したいと。だから、歌も踊りもいっさいなしでした。

入絵 うん。それもすごく新鮮だったし、楽しかったんです。ね、楽しかったね。

増本 (ちょっと照れながら)そ、そうですね。日に日にお客さんも増えたし、新聞なんかにもちょっと載ったりして。初日は空席もあったんですけど、最後には口コミで来てくれたお客さんが開演前にチケットを求めて並んでくれたりして。

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ーさっき、加奈子さんご自身も「お嬢様っぽかった」と言ってましたが、実は増本氏の加奈子さんへのイメージも、「お嬢様」らしいんですよ。

増本 そ、そ。(またまた照れつつ)だから、今日はゴージャスに東京湾クルーズなんです。

入絵 え?あら、そう(急にお嬢様っぽい話し方になり)じゃぁ、そろそろドレスに着替えなきゃ。

増本 あれ? それはドレスじゃないんですか。妙に(首元辺りが)フワッフワッしてますけど。

入絵 これは違うのよぉ。こ・れ・は、普段着。

増本 ほら、やっぱり(お嬢様)や。(下條)アトムさんなんて、失礼やけどテレビ局のロビーでお茶とかですからね(笑)。

入絵 あ、拝見しました。そういえば、TARAKOさんも公園でしたわね。

ーこんな感じで、どんどんボケとつっこみが繰り返されたと。その舞台以来、プライベートでも仲がいいようですね。

増本 そうですね、そんなにしょっちゅうではないけど、僕の誕生日とかみんなが集まる時、あっ、節分の時にも家で集ってましたね。

入絵 うん。それで、太巻きを吉方に向かって食べましたね。

ー無言で食べる、あれですか?

入絵 そう、そう。それとか、あとクリスマスにもお邪魔しました。とにかく凄いんですよ。入ってまず、玄関にワインが2つ並んでるんですよ「どっちが高級ワインでしょう?」って。それが当てられなかったら、食事の内容が全然違うんですよ!

増本 高級ワインの味が分かる人はソファーで、味の分からない人は地べたに座ってくれと(笑)。

入絵 食事だけじゃなくて、食器とかも全然違うんです。当たった人は素敵な食器なんですが、外れた人は紙ですよ、紙!

増本 どうせ分からへんからいいやろ〜と。味の分かる人には高級肉で、分からない人には安物。わかる人には、何日か前から煮込んだソースのパスタ。わからへん人には、お湯とスパ王を自分で作れと、放り投げました。

ーで、加奈子さんはどちらに…?

増本 もちろん、分からない方ですよ(断言)。

入絵 でもね、言い訳させてくれる。私ね、お酒が飲めないんですよ。だから分からなくても仕方ないんです。

増本 あ、でもねぇ、そういう(飲めない)人のために、途中でリベンジ大会があったでしょ? すごいこだわりで作った高級米とレンジでチンするご飯と食べ比べてもらったんです。それなのに、この人は…。

入絵 でも、レンジでチンするほうが、お米が立ってて美味しそうに見えたのよぉ。

増本 (首をふりながら)ポンコツお嬢様だ。

入絵 そんな、わざとですよ、わざと。じゃないと、面白くないじゃないですかぁ。

ーアハハ。さすが“女優”ですねー。

増本 そう、この人は女優なんです!その「民法732.5条」のとき、僕はまだ芝居とかっていうのは経験が浅かったんですけど、それを見に来てくれた方々と舞台が終わった後に飲みにいったりしてたんです。
すごい大勢で飲んでるんですけど、知らないうちにカナちゃんが僕の隣に座ってるんです。僕の知り合いとかで、カナちゃんは知らない人とも、一緒になってワハハって笑ったりして、まるで、本当の奥さんみたいなんです。
別の日も、また別の日も、いつの間にか近くに座ってるんですよ。それで、「あれ? もしかしてこの人ほんまに俺の事好きなんちゃうかな」って…。

入絵 キャハハハハ! へぇ、そうだったんだー。

増本 ほんま、芝居中は奥さんみたいだったんですよ。で、(全部終わって)打ち上げになった途端に、プイッっていなくなりまして。「うぁ〜〜。プロやなぁ」って。
(全員爆笑)

入絵 それ、すっごいイヤなやつじゃん(笑)。

増本 本人は「そうしよう」って意識してないんやろうねー。それまでコントとかやってきただけだったから、そういうことって経験なかったから、「これがプロ(の女優)なんやな」って思いましたね。

入絵 えー、そういうところで? 舞台の上とかじゃないんだぁ(笑)

増本 もちろん、だからそれが舞台の上にも出るんですよ〜!

入絵 あの舞台はお客さんとの距離も近かったし、リアルなドラマっぽく私はとらえていましたしね。

増本 芝居の途中で、何人かのお客さんを(舞台に)あげて、芝居の中に巻き込んで(男の浮気、女の浮気どっちが罪が重い?っていう)トークセッションみたいなシーンもあったし。

(ここで、カメラマンからのたっての希望で(?)、ケーキの上のラズベリーを食べさせる写真をとることに)

増本 じゃ、僕が食べさせますよ、エスコートなんで。(妙に照れる2人)

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ー2人が仲がいいことはよく分かりました。今、互いにどんな関係だと感じてますか?

増本 んー、そうですね…あ、この前は芝居の相談にのりました。そんなときだけ、調子よく「先生」とかって言うんですよ。

入絵 アハハ。そうでした。どうかなぁって思うネタがあって、誰か面白い人に相談しなきゃって思って。それで、「増本さんしかいない!」と。

増本 自分でアドリブいれなきゃいけないところがあったらしいんですよ。それで、僕がいくつかパターンを提案したと。

ー仕事関係の相談だけですか?

入絵 ……いえ……。恋愛相談をしてます。増本さんとこは、恋愛の館みたいな感じ。

ー増本氏は実は恋愛マスターだと。

増本 そりゃそうですよ(キッパリ)。だって、恋愛の勉強して、脚本書きましたもん。僕は・・・“恋愛”ですよ。

入絵 あのね、「僕は恋愛」って・・・意味わからないから・・・(笑)。

ーんー…「僕は恋愛」。名(迷)言です。
仕事のプロとしては、互いにどう見てるんでしょう?

増本 さっきも言ったけど、舞台以外のところでもプロだなって思いますし、凄いなって思います。でも、彼女が出演してるミュージカル1回も見たことないですけど。

入絵 ひどいでしょ〜(笑)。

増本 見なくても、(凄さは)分かるし、まだ見る時期じゃないんです。

入絵 そういうものかなぁ…。増本さんは相手役としても素敵だったけど、演出の部分や本の部分で素晴らしい力があるって思ってます。 「民法732.5条」のサキ役(役名)で、私があんな風に演じられたのは、自分のなかにあるものを引き出してくれた彼のおかげ。これまで演じてきた作品のなかでも、自分を大きくしてくれた作品だと思います。

増本 あれぇ? なんか、すっごいいいこと言ってくれるじゃないですか。

入絵 でもね、これは実感だし、今でもそう思ってます。だから、またご一緒できたらいいなって思ってます。

増本 いいですねぇ。今度は、毎日アドリブで台本が無いみたいな舞台も面白いかもしれない。

入絵 増本さん、映画もやってるみたいですから、そっちのお仕事も一緒にできると嬉しいなぁって思います。それにまた、「民法732.5条」みたいなコントプレイもやってみたいですね。

ー加奈子さんはご自身のCDで作詞されたとか。増本さんが、加奈子さんへ歌詞を書くとしたら?

増本 まだCD聞いてないんっすよ。そうですねー、入絵加奈子に歌詞を書くとしたら…なんでしょうね?イメージはできてるんですけどね。

入絵 え、どんな?

増本 教えない。

入絵 教えて下さいよー。

増本 んー…。じゃあ、ちょっとだけ。「おーい、おーい。聞こえるか? 私はここだよ。/おーい、おーい。聞こえるか? 君のポッケのなかだよ」

入絵 小っちゃ〜(笑)。

増本 で、「おーい、おーい。君の姿は見えないよ/ポッケのなかのカナコ/でも叩いても2つにならない・・・」って。

入絵 ビスケットじゃないんだから(笑)。結局、「小っさい」ってことでしょ。

増本 でも、最後は「僕のなかでは/君はでかいんだ」っていう詩になるんですよ!
(「おおお〜!」と、なぜか、異常に納得する、入絵さん・・・)

●東京湾クルーズレポート
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憧れ(いろんな意味で)のレッドカーペットを進み、クルージングスタート!
ちょいと気取った船内は、まったりした大人のデートにぴったり。
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本日予約したアフタヌーン・クルーズ。
50分間の東京湾クルージングとケーキ&お茶のセットが楽しめます。
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船内にあったピアノでポーズ。さすが女優!完璧です。
しかし、歌も踊りもこなす加奈子さん、実はピアノはあまり弾けないそうです…。
それに気づいたのか、疑問を持ち始める増本氏。
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本日は雨の中、お疲れ様でした。
傘を持ってこなかった増本氏。
加奈子さんの傘で駅へと歩く二人の後ろ姿は、恋人同士に見えるのか、見えないのか。
二人の身長差も気になるところです。

photo 本人不在トーク(増本氏にいなくなってもらいました)
増本氏って加奈子さんから見て、どんな人?

まず、その前に・・・
今日はせっかく素敵なクルーズにご招待頂いたのに、すみません。
実は私、ものすっごい雨女なんですよ。それを最初にお知らせすればよかったですね。
そうですね、増本さんですか…。んー、変わった性格ですよね(笑)。
それは冗談としても、うちなる部分でマグマのようなものがフツフツと沸き上がっているようなイメージがあります。そこはかとないエネルギーを感じるんです。
一緒にお仕事をしたからよく分かるんですが、いつかそのエネルギーが一気に爆発して、凄いことになるんじゃないかって。
だから、彼には凄く期待してるし、必ず時代もそこについてくるって思ってます。
多才ですし、頭もいい。なにより人間的な魅力にあふれてるんですよ。
それだから、多くの人が彼によってくるし、可愛がって下さる人がいたり、友達も多いんじゃないかなって思うんです。それがまた彼のマグマの1つになってると思うんです。
そしてさらに、彼の持ってるマグマみたいなものを支える人がどんどん増えていってるんじゃないかなって。諸先輩がたに可愛がられたり、たくさんの女性に愛されたりする不思議な魅力があるんですよね、彼には。
それらがいいときに、バーンと大噴火するんじゃないかなぁって思います。
ただ、ひとこと言わせてもらえるなら、お家に遊びに行った時に集まってるみんなをほったらかしにして「「24」借りてくる」とか言って、すぐどっかに行っちゃう。そこだけは、できれば直して欲しいです(笑)。
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入絵加奈子さんプロフィール
福岡県出身。女優。身長150cm。オスカープロモーション所属
1992年、玉川大学在学中にミュージカル「ミス・サイゴン」の主役、キム役に抜擢。それ以後、「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役をはじめ、多くの話題作に出演。 日本を代表する舞台女優でありながら、映画やテレビドラマ、アニメの声優など、幅広く活躍で活躍し多才さを発揮している。
趣味、特技ともに「歌うこと」と言うように、とにかく歌を心から愛している。

今年4月には1st ALBUM 『うたう』(ブリックコーポレイション)をリリース。
「ミス・サイゴン」の代表曲をカヴァーしたものから、自らが作詞をてがけた楽曲までが収められた充実作となっている。

所属事務所ウェブサイト http://www.oscarpro.co.jp

■今回の駅「日の出」 今回の駅「日の出」

新交通「ゆりかもめ」の「新橋駅」より3つめ「日の出駅」。
そこから徒歩約1分ほどで日の出桟橋に。
今回、利用した「シンフォニー」号は、アフタヌーン・クルーズのほかに、ランチ、サンセット、ディナーと4種類のクルーズが楽しめる。
文:橘川有子

日の出桟橋で入絵加奈子さんと船上デートしました。

2007年07月27日

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